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アサギをよぶ声

アサギをよぶ声

偕成社「アサギをよぶ声」(森川成美氏著)に絵を描きました。
装画と、あと本文にカラー別丁扉を含め大小14点の挿絵を描いています。

女性でありながら戦士になりたい少女アサギ。彼女の父も勇敢な戦士だった。素直な語り口で一人の少女の成長を描く長編ファンタジー。


偕成社のサイトより引用しました。

縄文時代を描くのは初めてで、いろいろ調べてはみましたが、わからないことも多くて……。
一生懸命想像して描きました。
主人公は「アサギ」という名前で、しかもタイトルでもあるので、今になって思うと、もしかしたらあさぎ色を使うべきだったのかもしれませんが、なんか、私の中の縄文のイメージが朝焼けの早朝だったのと、アサギの強さを出したかったので、こんな赤々とした絵になりました。

アサギは弓矢の特訓をすることによって戦士になろうと試みていて、物語を通して弓矢が大変重要アイテムなのですが、私は弓矢についての知識も乏しく、著者の森川先生からも助言をいただきながら描かせていただきました。
以前より弓道に大変憧れを持っていたので、弓を引く姿を描くことができるのがとっても嬉しかったのですが、反面まったく未経験なのも手伝って、自分の中の弓矢に対するイメージがいかにあやふやかが今回よくわかりました。
どこかで弓矢体験したいなあ~。

自分の道を拓こうとストイックに努力や工夫を重ねてゆくアサギが大変魅力的です。
そしてそれを影で支える戦士ハヤも、ものすごく素敵な大人です。
そして、ハヤに「もののみかた」を学び、論理的にものを考えるようになってゆくアサギに、大変目が覚めるような思いをしました。
努力を尽くして最高の結果を出してもなお、理不尽な理由から認められず道が切り開かれなかったとき、その現状をどう受け入れてどう進んでいったらよいのか。
どんな人でもこんな状況に置かれたら生きる希望をなくしてしまいそう、徹底的に心が折れてしまいそう、と思うのですが、アサギはハヤの教えから、
「自分の力で変わることが出来た自分を信じることができる」
と、自分自身に希望を見出すことで、状況を受け入れ、前向きに生きていこうとします。
なんて素晴らしいんだろう……。

自分を信じることが出来るというのは、やはりそれ相応の努力をすることが出来た自分という事実があるからなのであって、自分に厳しく努力を惜しまないということは、結果を追求するということだけではなく、なによりそれを成しえた自分自身を信じる力になるのだなあということに甚く感心したのでした。

物語のあちこちに、この縄文のむらが抱えている状況や社会的矛盾の情報がちりばめられていて、今後の波乱を予感させます。
そしてアサギのこれからも、アサギの技量、ものの考え方からして、このままではおさまらないであろうということをひしひしと感じられます。
続編が待ち遠しいです……!
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