スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

現代語で読む「生まれ出づる悩み」

現代語で読む生まれ出づる悩み (現代語で読む名作シリーズ)

理論社から刊行されました『現代語で読む「生まれ出づる悩み」』(有島武郎氏著・現代語訳 高木敏光氏)の装画を描きました。
「現代語で読む名作シリーズ」の第5作目になります。
今まで刊行された4作品は以下。

現代語で読む「舞姫」 (現代語で読む名作シリーズ)現代語で読む たけくらべ (現代語で読む名作シリーズ)
現代語で読む野菊の墓 (現代語で読む名作シリーズ)現代語で読む坊っちゃん (現代語で読む名作シリーズ)

こうしてみるとカラフル~!
ていうか、今初めて気がつきましたが、このカラーラインナップ、
まるでゴレンジャーのようじゃないですか……!
(ゴレンジャーなんて知らないわっていうナウなヤング世代の方はどうぞ検索してください。必ずこの知識が役に立つ日が来ます。)

かつて、自分の描いた絵を見てほしいと言って、ぼくを訪ねてきた若者がいた。やがて彼は北海道で漁師になる。画家の志と、現実の暮らしの間に生じる青年の深い悩みを、ぼくは想像する。


理論社のサイトより引用しました。
表題作のほか、「小さき者へ」も同時収録されています。

第5弾となったモモレンジャーこと「生まれ出づる悩み」ですが、今回も今までの4作品のときと同様、今回初めて読ませていただいたのですが、いままでのどの作品よりも激しく共感しました。
実家の没落のため、一度は夢見た道を進むことができないという青年の苦悩。
特にこの青年が画家志望であるので、絵を描くことを(才能の面から)かつてあきらめた自分にも、彼の葛藤は彼ほどまでには激烈ではなくても確かに身に覚えのあるものと感じました。

装画は、初めて「私」と会った時の木本少年と、10年後に再会した時の青年木本を並べて描いてみました。
彼の苦悩を映したくて、重い色を置いてます。
おかげでこのちっちゃい画像だとなんだかよく見えませんね……(汗)

この物語の青年のモデルとなった、画家の木田金次郎氏についても少し調べましたが、有島武郎氏の死去のあと画家としてやってゆく決心をしたことや、大火で作品のほとんどを失ってしまったこと、しかしそれ以降さらに芸術性を昇華させ作品をどんどん生み出したことなどを知り、そのドラマティックな半生にとても感動してしまいました。

北海道の木田金次郎美術館にも機会があればぜひ行ってみたい。

「生まれ出づる悩み」、読んだことのない方はぜひ読んでみてください。
お勧めします。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。