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光車よ、まわれ!

光車よ、まわれ!

9月10日にジャイブさんから発行されました、『光車よ、まわれ!』(天沢退二郎氏著)という本に絵を描かせていただきました。
こちらの本は、1973年に単行本、83年に新装版、87年に文庫が刊行されたのち絶版となっていた本なのですが、、2004年にブッキングさんから単行本が復刊され、さらに今回、文庫として出版されることになったそうです。

今回、実は初めて読ませていただいたのですが、それはもう強烈な印象を刻み付けられました。
わくわくして、不思議で不気味で怖くて、そして幻想的で美しい、独特な世界が広がるファンタジーです。
『たくさんの著名な方々が影響を受けたと公言するカリスマ的な作品です』、と説明いただいて拝読したんですが、読むと納得……というか、ほんとに、もっと早く読んでおきたかった!子供のころの自分の目の前にこの本を落としてやりたい!!というきもちで身悶えいたしました。ドラえも~ん…

いつもの日常が突然変化して安全が脅かされ、それに気付き結束して、不思議な力を呼び出してその威力に立ち向かう子どもたちの物語なのですが、うーん、なんといえば、この不思議な雰囲気が伝わるのか……。
私の語彙がないのもさることながら(涙)、これはやっぱり、読んでいただかないことには分からないと思います……
読んだことのない方で興味の湧いた方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
私は今回こうしてこの作品に出会うことが出来てほんとに良かったと思います。
遅かったけど、少しは間に合ったかもしれない、と思いたいです。

ブッキングさんから出た単行本は、初版の単行本の、司修氏の装画、挿絵を再現したものなのですが、こちらの文庫は装画、挿絵を一新してます。私の絵で……
司修氏の挿絵にとても思い入れの強い読者の方がとても多いので、正直、文庫本もそのままでよいのではないでしょうか……?!と思わずにはいられませんでしたが、新しくするということが決まっているのならば、ぜひ、私、描きたい!と思いました。
司氏の絵を見てしまったら描けなくなってしまいそう!と思って、作品も本ではなくて文章だけのものを読ませていただきました。
司氏の装画はすでに拝見してます…凄く神秘的で素敵な…それだけでももう凄くプレッシャー(涙)
描き終わった今でも、怖くて拝見できてませんが、そのうち、落ち着いたら司修氏の装丁で読んでみたいですけどまだ怖い!!

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余談です。

今回、物語の舞台になる土地の地図も新たに描かせて頂きました。
個人的にはこれが凄く楽しかったです。

この作品を読ませていただいて、実際の地名が元になったと思われる地名がたくさん登場するのと、地理的状況についての描写が非常に細かいことに気付いて、挿絵を描くのに不整合が生じないようにと思って、念のために地名を書き出して、実際の地図と比較したり、自分でも地図を描いてみたりしていたのでした。
(結局、そのような問題が起きそうな挿絵は描きませんでしたが……)

あとから、「地図を入れたいので、かいた地図を見せてください」と編集の方に言われて、あまりに最初のものが汚かったのであわてて修正したものがこちらです。
(画像中にネタバレのようなものがありますので未読の方はご注意ください。)

サダヤ区

この地図をきちんとしたものに直すために、単行本に掲載されていた司氏の地図を送っていただいたのですが、細かいところでは違いがあったものの、全体的には思いのほか合致していたので、とってもビックリして、そしてとっても嬉しかったです!
やっぱりここはここで良かったかー!よし!なんてひとりガッツポーズ

最初に地図のある物語は、その地図を見ながら物語を読み進めると思うんですが(というか私はそうしてます)、こちらの作品は、作品を読み込むと地図が描けてしまうくらい、物語の舞台が細密に描かれているのです。
最寄り駅とか、無理のないルート選択とか、モデルになった地名とかから地理を推理するの、すごく楽しかったです。
未読の方で地図がお好きな方は、ぜひ巻頭の地図を見ないで、物語から地図を書き出してみてください。

文庫本に掲載した地図は、天沢先生にお伺いしないと分からない土地の位置も入ってます。
(もちろん司氏の地図にも入っています)
本文からはどうしても推理できなかった土地の位置がスッキリして、これも凄く嬉しかったです。
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