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翔太の夏 秘密の山のカブトムシ

翔太の夏-秘密の山のカブトムシ (旺文社創作児童文学)

6月末に旺文社さんから発行されました、『翔太の夏 秘密の山のカブトムシ』(那須正幹氏著)という本に絵を描かせていただきました。
フルカラーの挿絵たくさん描かせていただきました!ヒー!
東京から中国地方の山里に引っ越してきた小学5年生の翔太という少年が主人公で、新しい友達や自然に囲まれながらすごす、春から夏にかけてのストーリーです。
カブトムシが出てくる季節になると、男の子達の生活はカブトムシ一色に染まります。そんななかで、あることが起こったりして……

この、翔太をとりまく新しい環境が、人たちが、素朴で暖かくて、なんともいとおしいのです。
子どもたちの話す方言も、ほとんど方言を持たない私にとってはとても魅力的です。
現代の話ですが、なんだかとっても懐かしい。

私は山里とまではいえない郊外で育ちましたが、友だちと川へ行ったり虫を取ったり、そして夏になるとやっぱり、小さな虫かごをつれて友だちの家へ遊びに行ったりしてました。(虫が好きだったので・・・)
川といっても小さなどぶ川で、素晴らしいといえるような自然は無かったんですが、そこそこ冒険できる川原や土手や空き地や林があって、とっても自由に、こども同志で歩き回ってました。
今思い出しても、そのときの楽しさを糧にできるくらい、素晴らしい毎日でした。

ので、この翔太の大変恵まれた生活が凄く普通のことというか、あたりまえのこどもの日常として私には思えるんですが、今現在自分が生活しているようなちょっと都会の、なかなか自由に身動きの取れない忙しい子どもたちの生活から考えたら、なんというギャップだろうか!とあらためて思ってしまいます。
彼らの生活を体験することは難しくても、せめて、この本を読んで、素敵な山里生活を疑似体験してもらいたいです。

物語中に登場してくる虫たちについては、分布や体長などの情報とともに、今井桂三氏が描かれた精緻で大変リアルな細密画でその姿をしっかり勉強できてしまいます。
一粒で二度おいしい!

著者の那須正幹さんは『ズッコケ三人組』シリーズなど、たくさんの著書がおありです……って言うまでもない感じで、なんかもう、私なんかが挿絵を描かせていただけることがほんとに不思議な感じというか……読んでいた側の人間だったのに、描く側にまわらせていただけているのがいまだにぴんとこないくらい、表紙に名前を並べていただけていることが、この目で見てもちょっと信じられないここちでいっぱいです。ひゃー

今回、20枚くらいカラーのイラストを、いつものこってりした調子の色で描かせていただきました。
翔太をはじめとする5年生の男子4人の生活を追いかけるように、毎日ひたすら絵を描きました。
私にとってはかつて無い大量のカラーの挿絵でしたので、ほんとに悪戦苦闘……長かったです。

一番最後に、唯一のモノクロのイラストになるもくじのカットを描いたんですが、ストーリーの時間の流れに沿ったつもりの背景なんかを右から左へつるつる~と描きながら、ああ、これでこの4人の絵も最後だなあ~~なんて思ったら、まるで卒業式で児童を見送る先生のようなうれしいようなせつないようななんともいえない気分に襲われてしまいました。(こころのBGMは『思い出のアルバム』といった状態)
もう、4人とも他人とは思えません。かわいいわが子です(笑)

もし、書店でみかけましたら、ぜひ手にとってご覧いただけたら嬉しいです。
そして彼らと一緒に、山里の春から夏を、わくわくするような生活を体験していただけたらなあと思います。
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